日本ダービーが終わりました。日本ダービーは競馬界の中心なので、今週から中央競馬界は新しい1年が始まります。昔から競馬にはこのような格言があるほどです。「ダービーではじまりダービーで終わる。」と。今週から来年のクラシックに向けて2歳戦が始まります。今年のクラシック戦線は終わっていませんが、牝馬ではデアリングタクト、牡馬ではコントレイルと共に無敗の2冠馬が誕生しました。来年のクラシック戦線でも今年と同じような結果になっているのか、それともメンバーレベルが混戦で全て違う馬が勝利するのか。それは分かりませんが新世代の戦いが始まります。今週から競馬界ではまた新しい1年が始まります。少しでも良い予想を届けることが出来る様に頑張ります。
春のクラシック戦線も一段落したので残すGⅠレースは安田記念と宝塚記念のみです。この春GⅠの調子はいかがでしたか。個人的にはもっと精度を上げていきたいと秋のGⅠに向けて目標が出来たので満足しています。どのGⅠレースも見応えがあり。この状況下で奮闘している関係者の方には感謝してもしきれません。今週は東京競馬場でGⅠ【安田記念】が行われます。東京連続GⅠ開催の最終週です。豪華なメンバーが集まりました。この春GⅠの中で一番豪華なメンバーが集まったのではないでしょうか。
この記事では日曜日の東京メインのGⅠ【安田記念】の出走予定馬の全頭診断を行います。
★安田記念2020枠順確定！！
★安田記念2020全頭診断（前半）
アーモンドアイ 牝5 56.0㎏ C.ルメール騎手
1週前追い切り【美浦 南W(良) 単走 73.1‐57.2‐42.4‐13.8】
最終追い切り 【美浦 南W(良) 併走 66.5‐51.8‐37.9‐12.4】
前走のGⅠヴィクトリアマイルではドバイからのカラ出張帰り初戦という事で三番手評価にしました。もともと体質面が弱い馬なのでドバイに向けて完全に仕上げきってた反動をきにしたのですが、蓋を開けると圧勝。牝馬限定となるとやっぱり力の違いを見せつけられる形になりました。そしてまさかの安田記念に出走と驚きました。体質面を考えると次は宝塚記念かなと思っていたのですが、中2週での出走なので状態面が気になります。ただ逆に言うとこれだけの馬なので陣営もある程度勝算があって出してくると思います。Ⅰ週前追い切りは軽めではあるものの良い動きをしていたので最終追い切り次第では、歴代単独トップとなるGⅠ・8冠も夢ではありません。
アドマイヤマーズ 牡4 58.0㎏ 川田騎手
1週前追い切り【栗東 CW(良) 併走 78.7‐64.6‐50.6‐37.4‐12.0】
最終追い切り 【栗東 CW(良) 単走 80.2‐64.5‐50.0‐36.4‐11.6】
古馬になってからの初めてのレースです。本来ならドバイのレースに出走予定でしたがカラ出張となり、今回が今年の初戦です。昨年末にはマイルレベルの高い香港競馬のマイルGⅠ香港マイルで勝利するなどアジアを代表するマイラーとなりました。もともと使って良くなるタイプの馬なので、久しぶりは得意ではありませんし、ましてや海外帰りということで状態面も気になるところです。中間はノーザンファームしがらきに短期放牧に出されており、1週前追い切りを見る限りでは自己ベストを更新するなど状態面は良さそうで成長まで感じる事が出来ます。ただやはり最終追い切りの動きも気になりますし、初めて日本人騎手が騎乗するという事で手の内が合うのかも不安です。
インディチャンプ 牡5 58.0㎏ 福永騎手
1週前追い切り【栗東 坂路(良) 併走 51.7‐37.9‐25.0‐13.0】
最終追い切り 【栗東 坂路(良) 併走 51.6‐37.4‐24.7‐12.7】
昨年の安田記念の覇者なので今年は連覇を目指す存在です。昨秋のマイル王を決める戦いであるマイルチャンピオンシップも制してマイル路線の春秋連覇を達成して、名実とも日本のマイル王になりました。JRAの今年のトレンドでもある「連勝」にも該当します。そしてジョッキーは今年のダービー男でも福永騎手とまさに最強の布陣です。前走のGⅡマイラーズカップは他馬を子どもの様に扱い勝利しました。馬が本格化して国内には敵はいないのではないでしょうか。今年も注目の存在なのですが、中間はノーザンファームしがらきに短期放牧に出されていたのですが追い切りの動きがあまり良くありません。このひと追いでどこまで状態面を上げてくるかに注目です。
クルーガー 牡8 58.0㎏ 石橋脩騎手
1週前追い切り【栗東 坂路(良) 併走 53.9‐38.8‐25.1‐12.2】
最終追い切り 【栗東 坂路(良) 単走 52.6‐37.8‐24.4‐12.0】
長期休養明けからなかなか結果を残せなくなりましたが、昨年はオーストラリGⅠで好走、前走のGⅢダービー卿チャレンジトロフィーの制覇などまだまだ第一線で勝負は出来そうです。明け8歳ではあるものの、ここに来て安定感も出て衰えも感じないので調子次第では一発もありそうです。1週前追い切りの様子を見る限りでは前走の状態はキープ出来ていそうなので枠順次第ではチャンスがあるのではないでしょうか。
グランアレグリア 牝4 56.0㎏ 池添騎手
1週前追い切り【美浦 南W(稍重) 併走 66.7‐51.6‐37.9‐12.5】
最終追い切り 【美浦 南W(良) 単走 80.8‐64.8‐51.1‐37.8‐12.4】
当馬が桜花賞を制してから1年経ちます。年齢を重ねると時間があっという間に感じます。前走のGⅠ高松宮記念は阪神カップ以来の実戦かつキャリア初1200mと最悪な条件の中で展開面も後ろからの競馬になりました。予想としても少し無理があるだろうと思っていましたが、終って見れば2着の大健闘でした。馬体重の+12㎏は成長分と考えて良いでしょう
東京マイルは3歳時のNHKマイルカップ以来ですが、当時の競馬を振り返ると決して得意と言えるコースではありません。しかし成長した当馬がどこまでやれるのか非常に楽しみでもあります。中間はノーザンファーム天栄でしっかり調整されていたみたいで、1週前追い切りでは自己ベストを更新するなど状態面はかなり良さそうです。鞍上には先週の日本ダービーで10番人気の馬を3着に持ってきた池添騎手が続投するので、非常に楽しみな存在です。
ケイアイノーテック 牡5 58.0㎏ 津村騎手
1週前追い切り【栗東 坂路(良) 併走 56.4‐40.7‐26.2‐12.8】
最終追い切り 【栗東 坂路(良) 単走 52.6‐38.0‐24.4‐11.8】
3歳マイル王を決めるNHKマイルカップの覇者なのでGⅠ馬なのですが、以降は約2年勝ち星から見放されており、馬券圏内にも入線していません。今回は津村騎手にコンビが戻り大舞台に挑みます。馬柱的には強調材料はないのですが、昨年の安田記念のタイムを見ると決して悪い訳ではない点に気が付きます。東京マイルは自信がGⅠ馬になった舞台でもあるので、決して苦手ではありませんし、末脚を生かせる東京なら激走があっても驚けません。ただ近走は後ろからになっているので、出来れば以前の様に前で競馬をしてくれる方が一発の可能性を感じます。
セイウンコウセイ 牡7 58.0㎏ 内田博騎手
1週前追い切り【 映像なし 】
最終追い切り 【美浦 南W(良) 単走 68.4‐53.3‐38.6‐11.5】
7歳馬になり少しではあるものの衰えが出てきたのか、崩れてはいないものの馬券圏内に入線することが出来なくなってきました。前走の京王杯スプリングカップは少し間隔が開いていたのですが、近走の中では一番良い競馬をしていました。前走と同様の競馬が出来るなら今回も面白いのですが、今回はGⅠレースなのでさらにタイトになる事が予想されるので7歳の彼には厳しい競馬になるでしょう。
★安田記念2020全頭診断（後半）
ダノンキングリー 牡4 58.0㎏ 戸崎圭騎手
1週前追い切り【美浦 南W(稍重) 併走 67.2‐52.2‐38.5‐12.5】
最終追い切り 【美浦 南W(稍重) 単走 81.3‐64.9‐50.7‐37.4‐12.2】
デビューから一度も掲示板を外していませんし、キャリア9戦中8戦は馬券圏内に入っている実績の持ち主です。キャリアも非常にハイレベルでこのキャリアで一度も掲示板を外していないのは素晴らしいの一言です。主戦の戸崎騎手がケガから帰ってきて久しぶりのコンビ復活です。前走後はノーザンファーム天栄で調整され、1週間前こそ動きは微妙でしたが、最終追い切りでは戸崎騎手が騎乗してしっかり走りました。自己ベストを更新しているので状態面に問題はなさそうです。
ダノンスマッシュ 牡5 58.0㎏ 三浦騎手
1週前追い切り【栗東 坂路(良) 単走 53.9‐39.4‐25.3‐12.3】
最終追い切り 【栗東 坂路(良) 単走 52.5‐38.6‐25.1‐12.5】
戦績にムラはあるものの注目したいのは前走の京王杯スプリングカップです。3歳以降はスプリント路線を歩んできた当馬が前走久しぶりに1400mに挑戦、さらに苦手な左回りというレースで結果を出した事は大きな収穫です。鞍上はマイルに強いD.レーン騎手と言う事もあったのですが、これはかなりの成長だと思います。さらに今回は三浦騎手が騎乗すｒのもプラスです。三浦騎手がGⅠを獲るなら相性の良い安田記念の可能性が高いと考えているので、この乗り替わりはマイナスの様に見えて実はプラスかも知れません。この路線に強い安田厩舎の管理馬で父は世界のロードカナロアなので一発に注目したいです。
ダノンプレミアム 牡5 58.0㎏ D.レーン騎手
1週前追い切り【栗東 CW(良) 単走 98.0‐81.6‐65.8‐50.9‐37.1‐11.8】
最終追い切り 【栗東 坂路(良) 単走 52.5‐37.5‐24.3‐12.3】
昨年のマイラーズカップ以降勝ち星から遠ざかっているものの、全てにしっかりとした敗因があるのでそこまで悲観的になる必要はないと考えています。今回は海外帰り初戦ではあるが状態面は問題なさそうですし、鞍上が川田騎手ではなくマイルで良績を残しているD。レーン騎手と鞍上を大幅に強化していきました。昨年は不利があったので最下位ですが、東京マイルの適性は問題ないので心配ありません。唯一の問題は馬場です。今の東京の高速馬場は当馬には歓迎なのですが、天気予報では土曜日に雨がふるみたいなのでタフな馬場になるとパフォーマンスを落とすので馬場状態をしっかりチェックして取り捨てを決めたいです。
ノームコア 牝5 56.0㎏ 横山典騎手
1週前追い切り【 映像なし 】
最終追い切り 【美浦 南W(稍重) 単走 65.7‐51.1‐37.8‐12.6】
前走連覇を目指したヴィクトリアマイルでは無印としましたが3着に入線しました。ただあれが現状は精一杯といった感じの競馬に見えました。昨年の海外挑戦以降は馬がリズムを壊している印象がしますし、前走が今春の最大目標だった思うので、ここはもともとプランにはなかったと考えています。馬の状態から出走を決断したと思うのですが、ヴィクトリアマイルよりもメンバーが揃ったので厳しい競馬になるでしょう。
ペルシアンナイト 牡6 58.0㎏ 田辺騎手
1週前追い切り【栗東 CW(良) 併走 81.3‐65.9‐51.1‐37.2‐11.7】
最終追い切り 【栗東 CW(良) 併走 84.4‐66.6‐51.6‐38.4‐11.6】
秋のマイル王を決めるマイルチャンピオンシップでは例年好走しているのですが、安田記念では走りません。当馬が充実していたシーズンでもこの舞台では掲示板に乗らなかったので、陰りが見えてきている今ならさらに厳しい戦いになるでしょう。ドバイも走れず帰って来たので、馬のストレスと疲れが気になるところです。追い切りの動きも良いとは言えないので、狙えるのは次戦以降でしょう。
ミスターメロディ 牡5 58.0㎏ 北村友騎手
1週前追い切り【栗東 CW(良) 単走 50.7‐36.5‐11.9】
最終追い切り 【栗東 CW(良) 単走 52.1‐35.7‐11.8】
週末の天気が味方しそうなのは当馬です。昨年のJBCスプリント以来の競馬なので状態面を気にしていましたが、中間はノーザンファームしがらきでしっかり調整してここに向けて調整してきました。ダートからの芝替わりなど不安材料があるものの、東京の馬場が渋ればチャンスは十分にあると考えています。相手関係は大幅に強化するものの、前走ダート1400mを使ったのは今回生きるでしょう。追い切りの動きもまずまずですし、外厩を利用しているので久しぶりでも問題ないでしょう。高速馬場なら用無しだが、雨で馬場状態が変われば狙い目と考えます。
ヴァンドギャルド 牡4 58.0㎏ 岩田望騎手
1週前追い切り【栗東 CW(良) 単走 82.0‐66.4‐51.6‐38.2‐11.9】
最終追い切り 【栗東 CW(良) 単走 54.7‐39.5‐12.7】
前走のマイラーズカップの競馬を見ている限りでは、やや力不足な印象もあるのですが馬場が渋れば当馬にもチャンスはあると考えています。最後の切れ味は抜群なのである程度好位で脚を溜める競馬が出来れば、東京コースなら十分太刀打ち出来るでしょう。ただ今回は斤量なども考えると掲示板も厳しいと考えています。今年の安田記念はメンバーが揃ったので厳しい競馬になるでしょう。
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