【マイラーズカップ2018】出走予定馬｜予想オッズ3.9倍サングレーザーGⅠ制覇に向けて始動！！

先週行われたGⅠ菊花賞で5着に敗れたキタノコマンドール。馬券を購入したファンや、命名者のビートたけしさんはガックリの結果になったかも知れませんが、陣営は最低目標をクリアしたはずなので問題ないと考えているでしょう。最後方から上がり最速タイの末脚で伸びて来ましたが勝ち馬には届きませんでした。最低目標でもあるダービーへの優先出走権は獲得したので本番での逆襲に期待したいです。

4週続いたGⅠレースですが、今週は中休みです。GⅠが無いなら面白くないじゃんと思う週でもありますが、今後のGⅠレースに向けて重要な1週間でもあります。日曜日の京都メインで行われるGⅡ【マイラーズカップ】は芝1600mで行われるレースです。春のマイル王を決めるGⅠ安田記念の前哨戦にも位置付けられているレースです。勝ち馬には安田記念のへの優先出走権が与えられます。

★有力出走予定メンバー

エアスピネル　　武豊騎手
サングレーザー　福永騎手
ブラックムーン　秋山騎手
モズアスコット　C・ルメール騎手
ロジクライ　　　川田騎手

冒頭でも紹介しましたがマイラーズカップは安田記念の前哨戦でもあるレースなのですが、少しメンバーレベルが低い印象を受けました。また本番では相性の悪いレースでもあります。しかし、今年も本番でも面白いメンバーが出走しているので注目したいレースです。

★有力メンバー短評

エアスピネル

能力的にはGⅠタイトルを1つ位獲っていてもおかしくはありませんが、いまだに無冠のままで5歳になりました。同世代にはサトノダイヤモンドやマカヒキらがいたのでクラシック戦線では結果こそ残せませんでしたが、安定した戦績をキャリアを通して残しています。近走は主戦騎手の武豊騎手を外して外国人騎手を乗せるもなかなか勝ち切れません。生まれた世代と運の無さが安定感があるも勝ち切れない部分ではないでしょうか。今回も勝ち切れない可能性は高いと考えています。当馬がしっかり勝ち切れるのは、GⅢのレースが多く、さらに本番は自走の安田記念でしょうからここは始動戦なのでそこまで本気で競馬はしてこないと考えています。馬券から消すことは出来ないという観点では軸向きかも知れませんが、人気ほどの信頼度があるのかというと疑問が残ります。

サングレーザー

昨年の4連勝から一気に主役クラスまで上り詰めた今勢いのある馬です。4連勝でオープン入りを果たすとハイレベルな重賞レースで馬券に絡むなど、今回のメンバーの中では上位の実力の持ち主です。前々走のGⅠマイルチャンピオンシップでは7番人気ながらペルシアンナイトなどの強敵相手に3着に入線しましたし、前走の阪神カップでも見応えのあるレースをしたのでここでも注目の存在です。昨年末以来のレースなので動ける状態にあるのかどうか気になるので追い切りの動きはしっかり注目したいです。本番は次でしょうからどのくらいの完成度で挑むのか注目したいです。

ブラックムーン

上位実力人気の中では少しキャリアが乏しい印象がありますが、近走の競馬を見ている限りでは着実に力をつけている印象がある1頭です。前走勝利した京都金杯と同じ舞台でのレースなので適性面は問題ありません。昨年のGⅠマイルチャンピオンシップでは17番人気ながら6着に好走しているので今回のメンバーなら十分勝ち負けの射程圏内と考えても良いでしょう。有力メンバーの多くは休み明けですが、当馬は金杯で一度使われているので状態面的にアドバンテージがありそうです。この馬から勝負するのも面白いかも知れません。

モズアスコット

最強世代の呼び声高い4歳世代なので注目の1頭です。デビューが3歳の6月からだったのであまり注目度は高くありませんでしたが、4連勝でオープン入りを果たすと一気に脚光を浴びる形になりました。前々走の阪神カップでは馬券に絡むことが出来ませんでしたが、前走の阪急杯では2着と結果を残しているのでここでも注目の存在でしょう。ただ1400mを中心に結果を残しているのでマイル戦でこのメンバー相手にどこまで通用するのか未知数な部分があります。一度使われているので状態面は良さそうなので世代の力でどこまでカバー出来るか。

ロジクライ

怪我などであまり使われておらず5歳馬で9戦しかしていないのでレース減りはないのでまだまだバリバリの動きを見せています。復帰戦こそ準オープンで勝利する事は出来ませんでしたが、近3走はしっかり実力を発揮して前走オープン戦で勝利しました。重賞レースはキャリアの中で1戦しかしていませんが、今回と同条件のシンザン記念を勝利しているので適性面は問題ないでしょう。現在2連勝中と勢いもあるので重賞経験値は少ないですが、抑えておいて損は無いでしょう。

★安田記念の前哨戦を制するのは？

エアスピネルの紹介文章でも少し触れましたが、過去5年を見る限りではこのレースで勝利した馬は本番では好走するのは難しいと言われています。今回の出走メンバーを見る限りでは本番でも楽しみな馬が出走しているのですが、GⅠの舞台はもちろんの事ですが競馬は何が起こるかわからないので当日にならないとわかりません。ならばなぜ「安田記念の前哨戦を制するのは？」にしたのか。それはこのレースで有力候補のほとんどは本気で勝ちを獲りにかからないと考えています。なんと言っても本番は安田記念なのでここはレース感を思い出させるだけにレースになると考えています。さらにジンクスを考えるとわざと勝たない可能性もあるかもしれません。そうなると穴馬が好走する可能性もあるのでその点を頭の片隅にでも覚えていてほしいです。

現時点での軸馬候補　⇒　サングレーザー

追い切り次第ではあるもののこのメンバーで外し辛い馬を考えるとこの馬が最有力候補ではないでしょうか。鞍上が福永騎手というのは先週の騎乗を見ている限りではかなりの不安材料ですが、下手な競馬をしない限りキャリアから馬券を外れることは考えにくいです。京都マイルGⅠで3着の実績なので本番に向けてどのような競馬をするのか楽しみです。