昨年の有馬記念を制したキタサンブラックの全弟シュガーハートの2017が今年3月に新規開業予定の武幸四郎厩舎に入厩するようです。これだけの注目馬が今年から開業する新米厩舎のとこ入厩するのは異例の事ですが、武幸四郎調教師も「死ぬ気で頑張ります」と気合が入っているだけに開業1年目からの活躍に期待出来るのではないでしょうか。また鞍上にも言及して兄キタサンブラックの主戦騎手で、武幸四郎調教師の兄の武豊騎手が濃厚の様です。まだ確定的ではありませんが、現実になれば注目されることは間違いなしでしょう。
今週から2018年度の競馬が始まります。始まりからいきなり3日間開催は競馬ファンとしては嬉しい限りではないでしょうか。8日は成人の日なので祝日です。3日間最終日に行われる重賞は京都メインGⅢ【シンザン記念】です。最近は出世レースとしても注目されているレースです。
★有力出走予定メンバー
アーモンドアイ 戸崎騎手
エアアルマス 福永騎手
カシアス 浜中騎手
スターリーステージ 川田騎手
ファストアプローチ M・デムーロ騎手
例年メンバーレベルにばらつきがあるのですが、今年は新馬上りや未勝利戦上りの馬が多い印象を持ちました。ただ牝馬の出走もあるのでクラシック戦線に向けて注目して損はないのではないでしょうか。
★有力メンバー短評
アーモンドアイ
ロードカナロア産駒で母はエリザベス女王杯を制しているフサイチパンドラなので血統的には目が離せない存在です。ただ近2走はスタートで出遅れているのでややゲートに難がある馬なので重賞クラスになると出遅れが命取りになる可能性があるので中心視することは出来ません。今までのキャリアから考えると格上挑戦になるので強敵揃いとなり末脚を生かす競馬は厳しいレースになると考えているので馬券から消すことは出来ませんが中心視するのは難しいでしょう。
エアアルマス
新馬戦は直線で進路が狭くなったこともありデビュー勝ちする事は出来ませんでしたが、未勝利戦では新馬戦の鬱憤を晴らすかのような競馬で勝利して能力の違いを見せつけるような競馬でした。走破時計も優秀だったの将来性がある馬です。血統面から考えると産駒的にはダートが得意な印象ですが、この馬はスピードがある馬なので芝でも十分通用するのではないでしょうか。ここで好勝負出来れば活躍が期待できるだけに試金石の1戦になるのではないでしょうか。
カシアス
前走の朝日杯フューチュリティステークスでは7着と敗れましたが、レースでは好位でしっかり追走しながらも直線では粘りのある競馬を見せての結果なのでそこまで悲観的になる必要はありません。初のマイル戦でしたがマイルまでもこなせることがこのレースで証明されました。前走を除けば連対率100％で重賞レースでも結果を出しているほど完成度の高い馬なのでその点を考慮するとここでも一発があっても驚けません。
スターリーステージ
マイルGⅠを2勝しているミッキーアイルが全兄いるマイル界の超良血馬です。血統からも証明出来ますが、戦績を見ても京都マイルではしっかり結果を残しているので適性面は問題ありません。前走から川田騎手とコンビを組んでいますが相性は良さそうなので問題ないでしょう。ただ前走で初勝利を挙げるなどまだまだ勝ち切れない部分があるのでその辺りをどのように評価するかが鍵となりそうです。
ファストアプローチ
こちも血統面からは期待されていましたがなかなか勝ち切れず善戦が続いている1頭です。重賞レースでも安定した戦績を残しているので安定感はあるので、メンバーレベルが下がる今回は馬券を外すことは考えにくいです。今回はテン乗りのM・デムーロ騎手ですがこの馬の足りない部分を補ってくれれば勝ち負けの競馬をしてくれるのではないでしょうか。前走を見ている限りではマイルよりも中距離の方が気持ちよく走っている印象を受けました。ただ陣営は勝算があるからこのレースを選んできたと考えているので中心視出来るのではないでしょうか。
★3歳世代の牡牝のレベルを問うレース！！
2歳馬が年を越えて3歳馬なりクラシック戦線と言う言葉が目前に迫ってきました。クラシックレースに向けてこれから数か月の間同世代同士でしのぎを削る戦いが始まります。シンザン記念は混合戦なので全体のレベルを測れるレースでもあります。もちろん条件がちがうので厳密には言えませんが、ジェンティルドンナ、ミッキーアイル、ジュエラー、アルアインなどのちのGⅠ馬を輩出しているので過去の時計などを参考にするとある程度の目安が立てれます。ただ最近は勝ち馬よりも負けた馬の方が活躍しているので勝ち馬だけでなく出走メンバー全体をしっかり精査したいレースでもあります。
現時点での軸馬候補 ⇒ エアアルマス
ダート色が強い血統ですが、読み解いていくとダートよりも芝の方が走るのではと考えています。新馬戦は敗れましたが不利が無ければ勝てていましたし、近2走の競馬は将来性を感じる競馬です。鞍上が福永騎手になるのは気になりますが、能力的には抜けていると考えているので軸馬候補です。
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『一年の計は元旦にあり』ということわざがあるように、競馬界も『一年の計は金杯にあり』と言われている。格付けだけ見れば、東西共にＧ３の１つに過ぎぬレースではあるが、やはり新年最初の重賞であることから、他の重賞とは一線を画して、関係者のみならず一般ファンからも大きな注目を集めるのが金杯というレースなのだ。
金杯を勝つ、金杯の馬券を獲れば、誰しもが『新年早々、縁起がいい』と思うことだろう。特に、個人馬主のほとんどは本業を持っているだけに、縁起を担ぐ人間というのは少なくない。場合によって、金杯で勝利を挙げることは、ＧＩを勝つのと同じくらい大きな意味を持つといっても過言ではないのだ。スポンサーである馬主を喜ばせるのは厩舎経営の基本だが、馬主が絡む裏事情というのはほぼ表に出回ることのない話。無論、出走する全ての陣営が勝負というわけではないだけに、どの馬が“勝負”なのかを見極めることが、金杯の馬券的中に繋がる大きなポイントになる。
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