皆様、初めまして。スルメと申します。蛭子能収さんはエビさん、私はイカさんで以後、宜しくお願い致します。
早速、予想を…と始めたいところですが、ご覧下さっている読者様の中には、ボートレースって何やねん?というルーキーな方もいらっしゃるかと思います。そこで、最初の3回は、ボートレースのイロハから説明させていただきたいと思います。これを読めば、取り敢えず舟券を楽しめると思うので、是非ご閲覧のほどよろしくお願いします。
第1回【ボートレースって何やねん?】
其の一「ルールとレースの流れ」
全国に、現在24のボートレース場がありますが「6艇のモーターボートで、1周600mのプールを3周する。」というルールは、どこも同じです。(一部、例外もありますが、それはまた改めて)
公営ギャンブルの王者、競馬は最大で18頭の馬が競い合うのに対し、ボートは6艇。馬券に比べて、当たりやすいメリットがある反面、配当は低い。ゆえに、舟券フリーク達は、大金を張り込む傾向にあります。しかし、豆金でも充分楽しめるので、大金を用意しなくても大丈夫です。
さて、その競い合うプールですが、ここにはターンマークというモノが2カ所に設置されています。それぞれ第一、第二ターンマークと呼びますが、特に1周目の第一ターンマークは、ボートレースにおいて、最も重要なポイントです。ここを真っ先に回るかどうかで、勝敗がほぼ決まる。
では、真っ先に第一ターンマークをロスなく回れるコースは、1から6のうちどれか?
答えは最内の1コースです。逆に不利なのが大外の6コース。
『ボートは1コースが最も有利。』
この部分は、必ず覚えておいて下さい。
選手に当てがわれる枠番は、成績や抽選などで決まります。しかし、6号艇に当たった選手でも、1コースからレースを出来るのがボートレースの面白いところ。選手のスタート位置は、スタート展示というルールで決められます。
基本的には枠番通りですが、ベテラン選手の中には、無理矢理インコースを取る選手もいます。この様な選手を、イン屋と呼んだりします。逆に、不利なアウトコースを好む選手もいるので、スタート展示から推理を開始するのがベストな手法と言えるでしょう。
スタート展示が終わると、モーターの良し悪しを判断する周回展示が行われます。ここでは、ターンマークを曲がるスピード、曲がり終えた直後の加速、最高速を見ます。最初は、見てもよく分からないですが、場数を踏んでいけば、良し悪しが面白いくらい分かるようになり、予想が楽しくなります。レースをたくさん見て、舟券を買っていれば、そのうち分かるので、頑張ってください。
周回展示よりも、ややこしいのがスタート。ボートレースは、競馬の様なゲートからヨーイドン!のスタートではなく、フライングスタート法を採用しています。ここで大半のルーキー達は諦めてしまいますが、大丈夫です。シッカリ解説致しましょう。
もう勉強ヤダ!という方は、1号艇の単勝を買いに行って下さい。これはこれで、丸一日楽しめます。
フライングスタート法とは、簡単に言えば、決められた時間内にスタートを切ればOKというルールです。ボートレースでは「大時計の針が0秒をさしてから1秒以内にスタートを切る」ことがルールで定められています。この大時計は、1分間で1回転する1分針(白色)と、12秒で1回転する12秒針(黄色)の2つの針で構成されています。
一連の動きとしては、レースがスタートする1分前から1分針が動き出し、スタート15秒前になると、1分針と12秒針が重なり、12秒針だけが動き始めます。選手は、1分針が12秒針に重なるまでの間に、進入位置を決め、12秒針が回転すると同時にスタートの態勢に入らなくてはいけません。
先程、述べた様に12秒針が0秒を指してから1秒以内にスタートを切ればOKです。しかし、これよりも早い場合、または遅い場合は、それぞれフライング、出遅れとなり、選手は失格になります。0.01秒でも早く、或いは遅くスタートを切ったらアウトです。
もしも、自分が購入した選手がフライングや出遅れをやらかした場合、舟券もパーの紙屑…にはなりません!!これは非常に重要なことなので、必ず覚えておいて下さい。選手は失格、舟券は返還。賭金は戻ってくるのです。
なので「あの馬鹿野郎!フライングやりやがって!」と、怒りに任せて破り捨ててはなりません。レース終了後まで、大切に持っておいて下さい。スタート事故は返還されますが、レース中の転覆事故等は、返還されません。転覆した選手は、救助艇に乗せられて運ばれますが、大半の選手はこの時、頭を下げたり、中には土下座をする方もいます。
思いっきりヤジってやりましょう。遠慮することはありません。彼らはそれで強くなるのです。逆に、良いレースをした時は、その何百倍の祝福を贈ってやりましょう。
ちなみに、先に触れたスタート展示では、フライングも出遅れも関係ありません。ここは、選手が、どれだけ正確にスタートタイミングを把握しているか?を見るポイントなので、展示の段階からピタリとタイミングを合わせている選手は、基本的に狙い目です。
今回のまとめ
①1周600mのプールを6艇で3周する。
②1コースが最も有利。
③スタート事故が発生した場合、賭金が戻ってくる。
次回は開催形態とレースの種類、そして最終回に舟券と予想のやり方を説明させていただきます。ここまで読めば、日曜日の三国(石川県)で勝負出来ます!(笑)
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