先週の菊花賞で2021年のクラシックが終了しました。最後はタイトルホルダーの大逃げという観ていて気持ちいレースで締めくくりました。鞍上の横山武史騎手の喜びようも印象的でしたが、まだ若いのに父親譲りの素晴らしい好騎乗でした。奇才ぶりを発揮しましたね。今年GⅠ2勝目なので『二度あることは三度ある』ということわざ通り、もう1勝しそうです。そしてここから古馬達の熱き戦いが始まります。
今週は秋古馬三冠の初戦である天皇賞秋が東京・芝・2000mで行われます。このレースを待っていたファンの方も多いのではないでしょうか。今年開催された国内GⅠの中では1番と言っていいほどのメンバーが揃いました。本当に豪華なメンバーです。なんといっても3歳馬のエフフォーリアの参戦で一気に盛り上がってきました。また10月競馬ラストの一戦なので、11月競馬に向けて良い流れを作りたいです。
この記事では日曜日の東京11Rで行われるGⅠ【天皇賞・秋】の出走予定馬の全馬短評をしていきます。最後に現時点で注目している本命馬と穴馬、そして危険人気馬を紹介します。
★天皇賞・秋2021枠順確定!!
★天皇賞・秋2021全頭診断!!
1枠01番 コントレイル 牡4 58.0kg 福永騎手
古馬初GⅠ勝利に向けて無敗でクラシック3冠を制した当馬が始動します。昨年は無敗で3冠達成後に当時最強牝馬だったアーモンドアイとジャパンカップの大舞台で激突。結果は敗れはしたものの、3歳馬がアーモンドアイに0.2秒差に迫った素晴らしい競馬でした。前走の大阪杯は馬場に泣かされて本来の力を発揮する事が出来ませんでした。その後も体調が戻らず春は1戦のみと、引退に向けて不安な船出となった。しかしそれは秋に復活するための休養であって、天皇賞秋に照準を合わせてしっかり仕上げています。ジャパンカップで引退を表明しているのでキャリアは残り2戦、その2戦で古馬GⅠタイトルを獲ることこそが陣営の最大の使命です。
1枠02番 カデナ 牡7 58.0kg 田辺騎手
昨夏の小倉大賞典以来馬券にも絡んでいません。1600mを中心に好走しているイメージが強いですが、年齢を重ねて2000mでも結果を残しているので適性面は問題ないと考えます。脚質上を考えるとい今の東京はプラスと思えませんが、展開が向けばチャンスはあるでしょう。前走に引き続き田辺騎手が騎乗してくれるのも心強いです。かなり条件が揃わないと難しいですが、競馬には絶対はないので可能性だけでいうと条件が揃えばという印章です。
2枠03番 モズベッロ 牡5 58.0kg 池添騎手
去年ほどの勢いはなくなってきましたが、まだまだ完全に衰えているわけではありませんし、展開一つではチャンスは十分ありそうな印象はあります。ただ今回はメンバーがある程度揃ったことを考えれば、ここで好走することは考えにくいです。
2枠04番 ポタジェ 牡4 58.0kg 川田騎手
重賞勝利経験はないものの、獲得賞金は約1.5億円とカレンブーケドールと似ている部分があります。当馬はデビューから11戦して一度も馬券から外れたことがなく、どんなメンバー、展開、条件でもしっかり走る万能型のタイプです。去年までは自己条件のみでしたが、今年から重賞にも挑戦しておりそれでも崩れないのだから、安定感はメンバー最上位と言えるでしょう。前走の毎日王冠は休み明け初戦でハイレベルのなかで3着なので、叩き2戦目の今回はかなりのハイパフォーマンスに期待したいです。今回は川田騎手に乗り替わりますが、彼が騎乗すれば100%勝利しているので、陣営も勝負を仕掛けてきたと考えていいでしょう。相手関係強化ではあるものの、自分の競馬が出来れば上位に噛みつけるでしょう。
3枠05番 エフフォーリア 牡3 56.0kg 横山武騎手
無敗で皐月賞を制したエフフォーリアの秋始動戦がこの大舞台とはドキドキしますね。普通なら先週の菊花賞なのでしょうが、条件などを加味して陣営はこの大一番を選んだという事に感謝したいです。牡馬ですが3歳馬なので、56.0kgで出走出来るのはかなりのハンデになりそうですね。皐月賞の競馬から考えると菊花賞よりも同じ距離のコチラの方が期待値は大きいです。この大一番に向けてノーザンファーム天栄でしっかり調整と仕上げを施しています。追い切りの動きからも春とは見違えるくらい成長しているのは分かります。メイチの可能性は高いと考えています。
3枠06番 トーセンスーリヤ 牡6 58.0kg 横山和騎手
本来なら毎日王冠を使う予定でしたが状態面が間に合わず、前走からの直行ローテーションになりましたが、回避した分しっかり稽古出来たみたいで追い切りの動きは良いです。2000m戦では安定した戦績を残しており、脚質的にも好位で競馬が出来るのは大きいです。東京経験は少ないものの、条件的には似ている条件で好走しているので、適性面は問題ありません。相手関係強化で状況は厳しいですが、自分の競馬を徹底してどこまで。
4枠07番 ワールドプレミア 牡5 58.0kg 岩田康騎手
キタサンブラック以来、歴代7頭目となる春秋天皇賞制覇を狙います。前走の天皇賞春は本当に強い競馬でした。激戦の影響でなのかそのまま夏休みに突入しましたが、ノーザンファームでしっかり休養と調整を行えているので、天皇賞春以降の実践にはなるが動ける状態にはあります。ただ良いときと比べるとまだまだ良化の余地は残しているので、最終追い切りでどこまで状態面を上げてくるかには注視したいです。鞍上は福永騎手から初コンビの岩田騎手に替わりますが、これは仕方ありません。天皇賞春とは真逆の条件になるので、それに対応できるかどうかが勝負の分かれ目でしょう。
4枠08番 サンレイポケット 牡6 58.0kg 鮫島駿騎手
昨秋から積極的に重賞レースに参戦しており惜しい競馬が続いていましたが、今年ようやく重賞初勝利を上げるなど勢いに乗っています。前走の毎日王冠も展開は全く向きませんでしたが、自分の競馬をしての結果なので仕方ありません。今回は初重賞を制した新潟大賞典と条件は似ている舞台ではあるものの、追い込み脚質は開幕週の東京ではかなり痛手になりそうです。また相手関係大幅強化の中でどこまで自分の力を試すことが出来るか。
5枠09番 グランアレグリア 牝5 56.0kg C.ルメール騎手
今秋のGⅠはシルバーコレクター傾向が強いC.ルメール騎手ですが、ここは負けられない一戦です。現役最多のGⅠ勝利数を誇る当馬で挑む一戦なのでもちろんゴールドを獲って欲しいです。今年の安田記念は厳しいローテーションでも2着、昨年はあのアーモンドアイを破っての安田記念勝利なので、本質的にはマイルがベストです。大阪杯の競馬を見ても雨の影響があったとせよ距離が若干長い気もします。しかし今回は高速決着の可能性が高いので、2000mでも対応可能でしょう。3年連続牝馬・C.ルメール騎手が優勝なるか。
5枠10番 カイザーミノル 牡5 58.0kg 横山典騎手
前走は完全に展開が嵌った印象が強い5着でしたが、まだまだ東京は当馬の味方をしてくれそうな馬場状態です。あのメンバーで5着なのでさすがに今回のメンバーでは馬券圏内は厳しいと思いますが、鞍上が前走に引き続き横山典騎手という事も考えると、菊花賞の息子の騎乗で火が付けばとんでもない奇策に出てくるかも知れません。
6枠11番 ムイトオブリガード 牡7 58.0kg 柴田善騎手
最後に馬券に絡んだのが2019年のアルゼンチン共和国杯なので約2年ほど馬券に絡めていません。全盛期の時は前で競馬をしていたのですが、衰えからなのか先行力が落ちて後ろからの競馬になり結果を残せないシーズンが続いています。今回は今までとは比べ物にならないほどメンバーレベルがアップするので、ここで好走するのは難しいでしょう。
6枠12番 ラストドラフト 牡5 58.0kg 三浦騎手
前走の毎日王冠は完全に休み明け仕様でしたが、叩き2戦目の今回はある程度仕上げてきた印象があります。ここに向けてしっかい調整しているものの、近走の戦績からは触手は伸ばせません。相手関係も大幅に強化されるので厳しい競馬になるでしょう。
7枠13番 ペルシアンナイト 牡7 58.0kg 大野騎手
馬券にこそ絡めていませんが、まだまだ衰え知らずで一線級で走っています。前走の札幌記念では有力馬は始動戦仕様でしたが、3着と恰好はつけた形になりました。さすがに勝ち負けは期待しすぎな印象はあるものの、脚質的にも前々でスムーズな競馬が出来ればここでも複勝圏内のチャンスはあるでしょう。
7枠14番 カレンブーケドール 牝5 56.0kg 戸崎騎手
重賞未勝利ではあるものの、獲得賞金は約4.5億円と非常に不可思議な馬です。戦績を見てもらうと簡単に分かるとおもうのですが、GⅠレースなどに出走するも勝ちきれない競馬で苦渋を飲むレースばかりしており、シルバーコレクターなど称された時期もありました。戦ってきたい相手などを考えれば、ここであっさり勝利してもおかしくありません。年齢的にも今年がGⅠで勝利出来るのはラストチャンスかもしれないので陣営としてはなんとかこの秋で結果を残したいのではないだろうか。鞍上の戸崎騎手もこの2戦で感覚を掴んだと思うので、GⅠ制覇を彼女にプレゼントしてほしい。
8枠15番 ヒシイグアス 牡5 58.0kg 松山騎手
現在4連勝中ではあるものの、前走は2月末の中山記念と間隔が空いています。GⅠは初出走なのですが、今まで対戦した相手を考えるとここでは少し見劣りします。ただノーザンファーム生産馬なので中間はしっかりノーザンファームの施設で調整しているので、長期の休み明けでもそこまで気にしなくいいと考えています。東京2000mの経験があり勝利しているので条件は問題ありません。追い切りの動きを見て判断したいです。
8枠16番 ユーキャンスマイル 牡6 58.0kg 藤岡佑騎手
このコースで大外枠は最悪と言って良いでしょう。一昨年の実績を考えるとここでもチャンスはあったと思いますが、これだけのメンバーがそろった中でこの枠からのスタートはかなりのマイナス材料です。追い切りの動きがまずまず良かっただけに残念です。藤岡騎手がかなり積極策に出てどうかという印象です。
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また上位に返り咲けるように頑張ります。
明日も神ログを覗いてみてください。
よろしくお願いします。
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