先週の日曜日に行われたGⅠ【大阪杯】は無冠の大器スワーヴリチャードが勝利しました。レースはいろいろな馬が入れ代わり立ち代わり動くレースで落ち着きのないレースでしたが、そんな時のM・デムーロ騎手は本当に強いです。スワーヴリチャードは勝ち切れない競馬が続きましたが、今回の勝利をきっかけに一気に名馬への階段を昇るのではないでしょうか。予想としてはスワーヴリチャードを軽視したので無☆〇という結果になりました。やはりGⅠレースでM・デムーロ騎手を軽視するのは危険だと言うことを改めて痛感しました。
今週も阪神競馬場でGⅠレースが行われます。3歳牝馬三冠の1冠目【桜花賞】が阪神1600mで行われます。2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズと同じ条件で行われます。今年の3歳世代は非常にレベルが高いので混戦必至です。しっかり精査して最終予想していきたいと思います。
★出走メンバー短評(前半)
アーモンドアイ
今年のシルクレーシング旋風を起こした当事馬です。デビュー戦こそ惜しくも勝利する事が出来ませんでしたが、以降は2連勝と勢いに乗っています。父は世界のロードカナロアと期待される血統だけにクラシックでのレースぶりが注目されるところです。近2走の競馬を見ている限りではマイルがベスト距離の印象があります。稽古もしっかり行われているだけにここでも中心視出来るのではないでしょうか。
アマルフィコースト
前走は競争中止となりました。デビューから2連勝で挑んだGⅢファンタジーステークスでも3着と結果を残しているのでクラシックでも注目していましたが、前走の競争中止後初のレースなのであまり手は伸ばし辛い。追い切りの動きで状態面を取り戻せて入れば世代トップレベルの力はいるので追い切りの動きに注目したいです。
アリア
前々走のなずな賞では強烈な末脚で差し切り勝ちを演じましたが、メンバーレベルが上がった前走の競馬を見ている限りでは今回はさらにメンバーレベルが上がるので厳しいでしょう。
アンコールブリュ
前走のフィリーズレビューで2着に敗れ、デビューから3連勝とはなりませんでしたがなかなかの強い内容でした。スタートに難があるのが気になりますが、アクシデントがあった中で2着で追い上げている事を考えれば勝負根性は高い馬ですし、距離延長も歓迎材料ではないでしょうか。GⅠでも面白い血統だけに追い切りの動きが良ければ押さえておきたいです。
アンヴァル
デビュー戦は負けましたが、以降は3連勝で前走のフィリーズレビューに挑みました。初の距離延長なので4着と敗れましたが、久しぶりの競馬にしてはそこまで悲観的になる必要のない競馬でした。さすがに勝ち負け出来る相手関係ではありませんが、能力的には十分複勝圏内を狙える馬なので馬券的には抑えておきたい存在です。藤岡佑騎手も乗れているので怖い存在です。
イサチルルンルン
前々走で500万条件をクリアしましたが、前走のフィリーズレビューで明らかに力不足な印象を持ちました。メンバーレベルの上がる今回はさすがに厳しいでしょう。
コーディエライト
デビューから4戦良い競馬を続けていましたが、近2走は2桁着順が続いているのでここで激走を期待するのは荷が重いでしょう。前走は休み明けというのもありましたが、あまりにも動いていないので変わり身に期待は出来ないでしょう。ここは力不足です。
サヤカチャン
近走は2桁着順が続いており一時期の人気は低迷している印象がありますが、クラシックと相性の良いアルテミスステークスで好走している馬なので再度注目したいです。ただコンスタントに使われているのでそろそろ疲れが出てくるので追い切りの動きが前走以上なら再考したいです。
シグナライズ
フランケル産駒でデビューから注目されていましたが、オープンに上がってからは結果を残せていません。C・ルメール騎手は別馬に騎乗予定なので乗り替わり濃厚なので、クラシックでテン乗り騎手はマイナス材料です。メンバーレベルも上がるのでここは厳しいレースになるでしょう。
スカーレットカラー
前走のチューリップ賞はテン乗りの岩田騎手が鞍上だったので結果を残すことが出来ませんでしたが、中間の追い切りは主戦騎手の太宰騎手が乗ってしっかり稽古を積まれているので抽選を通って出走すれば面白いのではないでしょうか。マイルて経験を積んでいるので適正距離は問題ありませんし、阪神コースも問題ないので追い切りの動きが良ければ穴馬として狙ってみたい。
ツヅミモン
デビュー戦は勝利しましたが、前走の競馬を見る限りではここは力不足の印象があります。間隔も詰まっているので消します。
デルニエオール
最強馬オルフェーブルの全妹なのでデビューから注目されていましたが、注目度に見合ったレースはまだ出来ていません。ギリギリ桜花賞への優先出走権をゲット出来たのですが、キャリアを見る限りでは力不足です。ただ大舞台で活躍する血統なので大舞台で激変の可能性もあるので注視しておきたいです。
トーセンブレス
抽選対象馬で除外されても前日のニュージランドトロフィーに登録しているので両睨みといったところです。キャリアを見る限りでは能力的にはここでも通用するので抽選を通れば穴馬として考えている1頭です。マイル戦は新馬以来勝利経験がないのが気になりますが、距離短縮は問題ないので追い切りの動きを見て判断したいです。
ハーレムライン
3連勝と勢いに乗っていますが、前走の競馬を見る限りではまだまだ力不足な印象です。使われ続けているのでここは休養して秋に向けて調整してほしいです。
★出走メンバー短評(後半)
ファストライフ
現状は500万条件を勝利出来ていない馬なのでさすがにここでは厳しいです。
フィニフティ
新馬戦を勝利して休み明けの前走はクイーンカップを選択しました。デビューから2戦で強い馬との戦いは済ましているものの、一線級の馬とは戦っていないので力比べが出来ていない分未知数な部分があります。さらに前走任された相手は桜花賞をパスした事を考えると強調材料が減ったとも考えられます。
プリモシーン
当馬もシルクレーシングの持ち馬です。デビュー戦は惜しくも勝利する事が出来ませんでしたが未勝利を1回でパスするとフェアリーステークスも勢いそのままに勝利しました。前走後は桜花賞に向けて稽古を積まれていますし、しっかり乗り込まれているので状態面は問題ないでしょう。前走同様に最終追い切りでしっかり追われれば勝負気配も高いので要注意です。
マウレア
有力馬の中で取り捨てが非常に難しいのはこの馬ではないでしょうか。順調にキャリアを積んでいたのですが、2018年に入ってからレース選択が不可解に。デビューが遅かったのもありますが、ここまでかなりコンスタントに使われてすでに5戦を消化しています。中間はその疲れのせいかかなり遅い時計を出していました。しかし、1週前追い切りでは自己ベストを更新する時計を叩き出したのでこの状態面の差に疑問を感じます。最終追い切りの動きにも注目したいですが、中心視することは出来ないか。
モルトアレグロ
オープンでの勝利経験や阪神ジュベナイルフィリーズ5着馬なので能力はあるのでしょうが、前走の競馬を見る限り不安が残る内容となりました。既に6戦消化しておりコンスタントに使われているので見えない疲れが気になります。追い切りの動きも加味して評価を決めたいですが、手は伸ばし辛い存在です。
ラッキーライラック
ここは断然人気支持されることは間違いありません。現時点でも1.0倍台の人気になっているので当日どこまでオッズが下がるか楽しみです。父はオルフェーヴルで母はアメリカGⅠでGⅠ馬の子どもを輩出している血統なので血統面からももちろん注目出来る1頭です。キャリア4戦4勝と無傷で桜花賞に舞台に進んだのは昨年の桜花賞馬ソウルスターリングと同じなので期待がかかります。どのレースも非常に強い内容でこの世代では格が違う馬です。石橋騎手とも相性抜群なので本番でも間違いなく勝ち負け出来る馬でしょう。中間の動きもしっかり実践モードに切り替わっているので今のところ欠点は見つかりません。
ラブカンプー
オープンで2着の実績がありますが、現状は500万条件を勝ったばかりです。キャリア的には良績を残しているのですが、前走の大敗から考えるとまだここでは力不足ではないでしょうか。
リバティハイツ
デビューから一度も馬券を外しておらず、前走のフィリーズレビューを勝利したので穴人気しそうですが、前走は展開と運が向いた印象が強いレースでそこまで抜けた印象はありませんでした。追い切りでもしっかり動いている印象がありますが、GⅠレースでこのメンバー相手に再度ラッキーな競馬は難しいと考えているのでここは軽視します。
リリーノーブル
デビューから2連勝で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズでは2着、前走のチューリップ賞では3着と重賞になるとイマイチ勝ち切れない印象があります。ルーラーシップ産駒なので当然の結果なのかもしれませんが、血統的にはもう少し距離があった方が良い印象があります。マイル戦は少し窮屈な印象があるのでその点はマイナス材料です。ただ中間の動きは良く、本数もこなしているので上積みを考えると消すことは出来ないでしょう。
レッドサクヤ
まだ重賞経験が無いので経験値の差はあるでしょうが、オープン特別で勝利している馬なので能力的には問題ないと考えています。デビューからマイル戦だけを走っているのでマイルのスペシャリストです。唯一馬券を外したのは左回りだったので右回りの今回は心配ないでしょう。中間の追い切りでもしっかり動いており、自己ベストに近い時計を出しているので状態面も問題なさそうです。最終追い切りでもさらに良くなれば穴馬として狙いたいです。
レッドレグナント
デビューから馬券を外していない安定感がある馬ですが、一線級の相手とやるのはこれが初めてなのでどこまでやれるか未知数な部分があります。前走しっかり叩かれているので状態面は良さそうですが、相手が一気に強くなっているのでさすがにここは勝ち負けは厳しいでしょう。ただ状態面は良さそうなので追い切りの動きが良ければ穴馬として印を回したいです。
★ディープインパクトに襲い掛かる種牡馬たち!!
阪神1600mと言えばディープインパクト産駒の独占場のような舞台でした。しかしこれからのクラシック戦線は大きくガラッと変わるかも知れません。フランケル、ルーラーシップ、オルフェーブル、ロードカナロアなど多くの実力馬の子ども達はデビューしています。父が成し遂げることが出来なかった夢を叶えるために多くの名馬達が頂点を目指して大舞台に挑みます。これからはディープインパクト産駒だけでなく、若手種牡馬の馬達が台頭してくるでしょう。それは今年のクラシック戦線かも知れません。その流れが変わるとき高配当に恵まれるかも知れません。
★今週もM・デムーロ騎手の勝利なるか!?
高松宮記念でレッドファルクスに騎乗して大惨敗したM・デムーロ騎手でしたが、先週はスワーヴリチャードをファインプレーで勝利させました。やはりこの騎手はGⅠレースなどの大舞台で大活躍する騎手で桜花賞にも名前を連ねているのでここでも注目です。ただ桜花賞は先週ドバイに行っていたC・ルメール騎手、武豊騎手、岩田騎手が返ってくるのでドバイのリベンジのため燃えている可能性があります。さらに先週2着だった福永騎手は「牝馬の福永」と呼ばれるくらい牝馬の乗り方が上手な騎手なので巻き返しの可能性があります。
軸馬候補 ⇒ アーモンドアイ
休み明けのシンザン記念では余力がありながらの勝利なので今回はさらに状態面を上げてくると考えています。マイルはこの馬がベストな条件なので適性面も問題ありません。不安材料が少ないので中心視出来るでしょう。初の阪神コースもキャリアを見る限りでは問題ないと考えているので現時点では軸馬候補です。
穴馬候補 ⇒ レッドサクヤ
M・デムーロ騎手が予定されているレッドレグナントも気になるところですが、レッドサクヤを現時点では注目しています。関西馬なので輸送の心配はいりませんし、適性面は問題ありません。自己ベストに近い状態面を考えると最終追い切りでさらに調子を上げてくることが予想されるので複勝圏内なら面白いのではないでしょうか。