武豊騎手が日曜日にJRA所属馬で中央・地方・海外を合わせて通算4000勝を達成する大偉業を成し遂げました。日曜日の阪神4R3歳未勝利(ダート1400m)で不良な馬場でのレースでしたが、直線半ばで一気に抜け出し先頭に立つと2着馬を最後まで寄せ付けずにゴールしました。道中リュウキンカに乗っていた鮫島騎手が落馬したため2着馬のメイショウオルソはブレーキが掛かった印象ですが、上位に入線したメイショウは強かったです。通算4000勝はとんでもない数字です。
武豊騎手は、「大変長らくお待たせしました。もちろん近づいていたのは知っていましたし、札幌と小倉で達成出来ず、先週も出来ず、ひょっとしたら京都になるんじゃないかとドキドキしましたけど、今日達成出来て良かったです。父の時代からお世話になっているオーナーの馬で達成出来たので父も喜んでいると思います。秋競馬が始まって、我々ジョッキーもますます競馬を盛り上げていきたいと思いますので、ファンの皆様もぜひ楽しみにしてください」とコメントしています。先月には父である武邦彦氏が病気のため死去したため精神的なダメージは大きく少し元気を感じませんでしたが、この大偉業を期にまた勢いに乗って欲しいです。インタビュー中には武豊騎手らしいジョークを交えるなどしたインタビューでまだまだいけるなと感じさせてくれる一面もありました。競馬界のレジェンドとして後輩たちにその背中を見せ続けてほしいです。
先週はクラシックに向けたトライアルレースが行われましたが、今週は菊花賞に向けたトライアルレース「神戸新聞杯」と実力馬の始動戦でもあるオールカマーが行われます。先週に引き続きどちらもGⅡ重賞なので今週も先週同様に盛り上がりそうです。台風の影響は週中にでも終わりそうなので今週は天気が良い中で行ってほしいです。
今回の記事では神戸新聞杯の全馬診断の前半を行います。先週までリオンディーズも参戦する予定でしたが、左前繋部浅屈腱炎を発病したため9ヶ月の休養を要するため回避することになりました。リオンディーズの不参戦は非常に残念ですが、サトノダイヤモンドとエアスピネルが秋に向けて始動するのでしっかり注目したいです。
★【神戸新聞杯2016出走メンバー短評（前半）
アグネスフォルテ
前走のダービーでは明らかに力不足で2桁着順でした。今回は始動戦になりますが、京都新聞杯で好走した実績もあるので能力は高いと考えています。ただ阪神コースでの実績は微妙な感じで距離ももつのか疑問なところもあります。ここでは厳しい競馬になるでしょう。
アドマイヤエイカン
前走の丹頂Sでは約6ヶ月ぶりの休み明けのレースでしたが距離が長いとはいえ少し残念なレース内容でした。メンバーレベルを考えてもここでは力不足ではないだろうか。叩き2戦目ですがここは消します。
イモータル
大舞台では今一つ結果が残せていません。ただメンバーレベルがどのレース強すぎたのでここでは見直しが必要です。能力も力もある馬なので夏の成長幅が非常に気になります。追い切りの映像を見ている限りではかなり成長している様に見えるのでココから大舞台に向けて良いレースをしてほしいです。
エアスピネル
春のクラシックでは連続4着ともう1歩のところです。例年ならこの能力があれば2冠を達成していてもおかしくありません。今回はマカヒキとディーマジェスティとリオンディーズがいないのでメンバー上位なので間違いありません。秋に向けてどれだけ成長しているか楽しみです。菊花賞でどのような競馬が出来るか注目です。
カフジプリンス
前走の昇級戦では能力は証明しましたが結果としては残念な結果になりました。ここまで来るのに時間は掛かりましたが能力的には上位メンバーには勝てませんがトライアルレースなら勝負になるのではないだろうか。問題は使いすぎで疲れが出ていなければ良いのですが…。
サトノダイヤモンド
メンバーの中で力も能力も最上位なのでここでは恥ずかしい競馬は出来ないでしょう。1週前追い切りでも素晴らしい動きを見せていたのでここでも能力の高い競馬を見せてくれそうです。菊花賞に向けてどのような競馬を見せてくれるか、サトノに初の栄冠をもたらす事が出来るか。この始動戦が非常に重要なレースになるでしょう。
ジョルジュサンク
追い切りの動きもよく夏の間に使われた強みもあるので状態面は問題ないでしょ。ただ2400mはこの馬にとっては少し長いと考えています。個人的には2000mまでかなと考えています。メンバーレベルも上がり、距離も長いのでここでは厳しい競馬になるでしょう。
トゥルーハート
前々走で未勝利戦を抜け出して、前走の500万クラスでは6着と結果が残せなかったのでここでは力不足でしょう。消します。
ナムラシングン
皐月賞ではメンバーレベルが高いなか見せ場は作った競馬でした。前走は休み明けの1戦でしたが1000万クラスでしっかり快勝したのでここでも注目の1頭です。距離的には伸びた方が良さそうです。追い切りの動きも良かったので馬券的には抑えておきたい馬です。
★神戸新聞杯は名馬への通り道！
神戸新聞杯は菊花賞のトライアルレースとい印象がありますがそれだけではありません。過去5年の歴代の優勝馬を上げると、オルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイア,ワンアンドオンリー、リアファルと活躍している馬が多いです。オルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイアに至っては古馬になってからもGⅠタイトルを獲っているので菊花賞だけでなく古馬になってからも注目しておいて損はないと考えています。
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秋に向けても軍団のプライドをかけても秋は負けられない戦いが続くでしょう。ポテンシャルが非常に高い馬なのでしっかり乗ることが出来ればここは状態が半分しかできていなくても勝ち負け出来る存在でしょう。菊花賞に向けても負けられない戦いです。
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