今週もGⅠレースが無いので少し寂しい週末になりますが、この時期の重賞レースにはその先を目指す意味での重要なレースが多いです。今回展望する【ユニコーンステークス】(東京ダート1600m)も約1ヶ月後に行われる交流GⅠ【ジャパンダートダービー】に向けての1戦です。ジャパンダートダービーはダート馬の3歳馬の頂点を決める戦いで、地方所属馬も参戦するため日本一強い3歳ダート馬の称号です。そのレースを目指す好メンバーが揃ったので注目必至の1戦です。
★ユニコーンステークス2016有力出走予定メンバー
アルーアキャロル
グレンツェント
ゴールドドリーム
ストロングバローズ
ダノンフェイス
OPEN勝ち馬はもちろんここでは人気の中心となる存在です。世界で活躍しているラニと同世代の馬達なのでレベルは高いのは当然です。そこに素質馬も絡んでくるので馬券的には点数を少なめにしないとガミる可能性が十分にあります。記事を作成している段階では登録段階なので20頭以上いるのでフルゲートになるでしょう。実力馬は次に状態を100%に持ってくるでしょうが、ある程度ココで出来ていないと間に合わないので良い状態である事は間違いないでしょう。
★ユニコーンステークス2016有力メンバー短評
アルーアキャロル
前走は休み明けと出遅れで残念な結果になりましたが、今回は叩いての競馬なのでそのような心配はいらないでしょう。前々走では同じコースでも持ったまま完勝するなど、実力・能力を考えてもメンバー上位です。ただ今回は抽選対象馬なので出られるかどうか分かりませんが、出てこれば中心視する必要は十分にあります。馬体もさらに成長しているようなので、出来れば抽選に通って欲しいです。
グレンツェント
有力馬のなかでは少し信頼度欠ける存在です。ラニもそうですが末脚勝負に賭けるのは展開のリスクを承知してかけるので間に合わない可能性も十分にあります。出来ればいつもより一列前くらいで競馬が出来たらいいのですが。外枠発走の方が良いので内枠なら少し評価を落としても良さそうです。
ゴールドドリーム
無傷の3連勝で挑んだ大一番では休み明けとマイナス条件が揃っての敗退でさらに馬場もかなり余裕のある仕上がりだったので当然の結果でしょう。逆に休み明けでマイナス条件が揃う中であのレースをしたので評価すべきなのかも知れません。今や世界で活躍するラニを破った舞台でのレースなので巻き返しに期待したい。
ストロングバローズ
モーリスやドゥラメンテを管理する堀厩舎なので仕上げに関しては何の不安もありません。デビューから(3:2:0:0)と連対率100%も安定感は抜群です。この馬のペース次第で相手関係が大きく変わりそうな気がします。実績・能力的にも中心視せざる得ません。ただ負けた2回が東京コースというのが気になるところです。もちろん実力ある馬に負けたので今回はリベンジの1戦になりそうです。
ダノンフェイス
前走は馬券にも絡みませんでしたが不利な条件であそこまで粘ったのは評価出来ます。今回相手関係一気に強くなるので中心視とまではいきませんが、馬券には入れておきたい1頭です。調教の動きは良く感じたので、どのようなペースで競馬をするのに注目したいです。伸びしろは十分にあるのですが、血統的に開花するのはもう少し先かなって睨んでいます。
★この世代から学んだ世界と差
今年のユニコーンステークスはハイレベルな戦いになる事は間違い無いのでファンとしては嬉しい限りです。しかし、冷静に考えて欲しい。同じ世代のラニは異国の地にレースを求め世界に飛び出し勝つ事は出来なかったがアメリカ3冠にまで挑戦する事が出来ました。一方で同世代の猛者達は国内で出走出来るレースが少なく、このレースまでじっと待ってなければなりません。ラニの様に海外挑戦を視野に入れれば良いかも知れませんが、それが主流になるとユニコーンステークスを始めとする3歳限定のダートレースのレベルが下がる可能性もあります。また馬の成長を考え海外輸送でストレスをかけるより、古馬になるまで国内でじっくり育てたい陣営もいるかも知れません。ラニの活躍で世界との差が少し縮まったことは明確なので、日本の競馬界が発展する為にもJRAにはもう少し3歳ダート馬が活躍出来るチャンスを与えて欲しい。
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1ヶ月後に控えている【ジャパンダートダービー】目前のレースなので、各陣営状態としては80%~90%のデキでくるでしょう。そうなると適正があうかあわないかが大きく勝負に関係するポイントになります。東京コースの実績を考えても安定感は抜群なので、最終追い切りも状態が維持出来ていればこの馬を軸馬にしたいです。